こんにちわ、チームエクステリアの森藤です。
毎年の事ですが寒くなりました。

先日、福島県造園協会建設業協会の青年部で講習会を行いました。
2年ぶりの講習会です
昨年に続きコロナのため講習会の自粛をしていましたが、
今年は県の蔓延防止解除のタイミングもあり開催を決めました。

講習の内容は三和土!!

講師は創苑の新 肇社長にしていただきました。
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場所は郡山市にある『四季の里 緑水苑』さんの一角をお借りして行いました。

まずは三和土部分の掘削、仕上がりの高さなどを確認してそれに合わせて余計な土を取っていきます。
雨水の排水管やマス、既存の石等もあり通常の工事同様、現場合わせの計画で作業を進めます。
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山砂と塩化カルシウム、消石灰、セメント、藁を
現場で混ぜ合わせていきます。
通常は苦汁を入れますが今回は塩化カルシウム。

セメントや塩化カルシウムは施工する場所や地域(気温)などの条件で現代風に改良されてきた知恵と工夫ですね。
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三和土の縁は杭や板を使いました。
講習会の後もそのまま使っていただけるように、すべて現場で焼いて炭にしていきます。
バーナーで焼いていきます。
杭は植木の支柱に使われていた廃材に近いものを使いました。

木を焼いて炭化させることで、ほぼ炭素の集まりになる。
炭素は元素の1つでそれ以上ほとんど変化しないそうです・・・

そのため、腐ることがないのでこれから先も残るとの事・・・(ちょっと難しい
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枠が出来たら、先ほどの混ぜ合わせた砂を入れて叩いていきます。何層かに分けて土を入れて、叩いてを繰り返し、
最後は少しセメントを多めに入れた砂を仕上げ用で入れました。
このあたりのは職人さんによってもやり方、配合の考え方もいろいろのようです。
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部分的に化粧石を埋め込んでいきます。

全体的に入れたり、部分的に入れたり職人さんのセンスと遊び心が出る部分ですね。
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仕上げをする前の状況です。

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最後に石を入れた部分を水で洗いだします。
講習会に参加していただいた会員の皆様お疲れさまでした。
お忙しい中、講師を引き受けて頂いた新社長、本当にありがとうございました。
また緑水苑さんの場所と材料を提供いただきました磐梯園の佐久間会長、社長ありがとうございました。

2年ぶりの講習会でしたが、造園業という歴史の中で日々のチャレンジ、研究、好奇心。
こういったものによってさらに良いものが出来ればと思える内容でした。

来年も是非講習会が出来ればと思います。