いくら石積み職人がいなくなったと言っても、一から積んだとしたらここまではかからないずである。
現に、熊本城を建てた際は3年余りで築城されている。
なぜ20年もの工期が必要なのであろうか。
まず、文化財としての価値を保つためには、崩れている石を使用して元の位置に修復する必要があるようです。新しく持ってきた石で積み上げていってはいけないのが大前提らしいのです。
復元作業の流れとしては、
崩れている石をすべて3Dでスキャン
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崩れる前の写真から場所を特定
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広場に並べ石の割れ・欠けのチェック
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ナンバリング
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クレーンで積みなおす
文字に起こすと単純ですが、実物は一つの石が何百キロそれが何万個と有るのです。
これはもう石積みとは名ばかりの、超巨大立体パズルです。
この状況では、20年掛かってしまうのはやむなしでありましょう。
これだけのコストと時間をかけてまで復元を望まれる熊本城は愛されているのでしょうね。
私は見たことがないのですが、修復作業も含め見てみたいものです。20年も有るしいつか行けるかな!