キンポウゲ科 キンポウゲ(ラナンキュラス)属 秋植え球根草

別名 ハナキンポウゲ(花金鳳花) ラナンキュラス(Ranunculus) バターカップ(Buttercup) ハナキツネノボタン(花狐の牡丹)  他

ラナンキュラス 紫
Ⅰ.ラナンキュラスの主な概要①

一際鮮やかな花色と佇まいの“ラナンキュラス”
まるでボタンシャクヤク小さくしたようで、愛らしい姿です

…と同時にバラにも似たエレガントさを感じますね☆彡

原産地は西アジア中近東ヨーロッパなど、比較的に乾燥した地帯に自生しています。

本来ラナンキュラス(キンポウゲ)属としては500種ほどの品種があるそうです

そのうち、ラナンキュラスと呼ばれる品種北半球に300種以上…とか(^▽^;)

日本にも高山植物のミヤマキンポウゲなど10種以上が自生しています!

春の鉢花らしく、黄色ピンクなど春チックな花色が多いですね
ラナンキュラス イラスト
Ⅱ.ラナンキュラスの主な概要②

ラナンキュラスも日々、交配選抜が行われ数多くの品種系統が誕生しています
ここでは、栽培の歴史をざっくりと紹介します(^^)/

●16世紀、トルコで改良が始まりました。
ターバン系と呼ばれ、八重咲きが多い品種です

●18世紀、ペルシャでも改良が進みました!
ペルシャ系と呼ばれ、その後ヨーロッパに伝わった品種です

この2つの系統はラナンキュラス品種の基本になったとされています(*'▽')

●19世紀、フランスで改良した結果、フレンチ系が生まれました
さらにオランダでフレンチ系を改良した、ピオニー系(またはラシオネリー系)も出来ました

●20世紀、主にアメリカ日本が改良・栽培を始めます!

1968年にアメリカの品種をベースとし、日本で改良した品種ビクトリア・ストレインが誕生しました
超巨大輪で花びらの重なりも厚く、ボリュームある草姿で人気を博しました(*´ω`*)

さらに1970年代には切り花向けに改良が進められドリーマーを皮切りに、多花性で茎が長めなタイプが登場しました

そして新たに!生長矮化剤を使用し、草丈の低い鉢花にする手法も出てきました(^O^)


ちなみに日本に伝わったのは明治中期だそうですが、この頃はごく一部のマニアでの栽培が主流だったそうです…。。
ラナンキュラス 黄色
ラナンキュラスのイメージは丸くって重なった花びらが特徴ですが……こちらもラナンキュラスなんです!(^^)!
草丈が非常に高く、見栄えがします!
また、鮮やかな黄色がハッピーな印象を覚えます

鉢花用の肥料です。
ラナンキュラスのような花をたくさん咲かせるタイプの草花は、肥料切れさせないように気を付けましょう

ラナンキュラス 肥料
 
Ⅲ.ラナンキュラスの栽培特性①

ラナンキュラスの栽培特性は、乾燥水はけの良い土(砂質)を好みます

日当たり風通しともに良く管理するようにしましょう(特にベランダなどは適所♪)

花を咲かせるにはある程度の寒さに当てなくてはなりませんが、冬場は霜や凍結寒風による乾燥で株や葉が弱ってしまうので、気を付けましょう
(※霜の降る地域は、鉢に植えて移動させるか・霜が終わった頃に植えるか…対処します。。)

逆に可哀そうに思って室内に置いても、15℃もあれば間延びして、しまりが悪くなってしまいますので、少し寒くても大丈夫です(*^-^*)
(※鉢花はすでに低温処理を済ませているので、寒さに当てなくても構いませんが、急に外気に当ててしまうと萎れる危険があります!)

水やりは土の表面が乾いてから、です
ラナンキュラスは乾燥を好む割には、水切れしやすく茎が萎れて曲がってしまうそうです(;´・ω・)

逆に可哀そうに思って水やりしすぎると、蒸れが起きて最悪腐ってしまいます
湿っている分には水やりしないよう、気を付けましょう!(…って言ってもなかなか難しいトコロですが。)

ちなみに花に水をやる時は、花に水がかからないように注意しましょう

肥料は窒素を控えた物が望ましいです(※リン酸・カリの肥料分は多少多くても問題ないそうです。)
固形肥料月1回、または液体肥料2週間に1回程度、施すと良いでしょう♪

ラナンキュラスは肥料切れすると、花が咲かなくなってしまったり、葉の色が黄変してしまう原因になります(;・∀・)
ただし、休眠に入る3月頃は肥料を与えたり、残っていたりしないようにします(※球根が腐ってしまいます!)

ラナンキュラスの病気は灰色カビ病モザイク病で、害虫はアブラムシハモグリバエ(葉の表面に曲がりくねった白い痕が残る)です
薬剤散布、被害にあった株の処分などに努めましょう!
ラナンキュラス 塊根
ラナンキュラスの球根(正しくは塊根)です!
何の形に見えますかね…、形容しがたい(´・ω・)
ちょっとグロテスクな感じではありますが、掘り起こした後にちゃんと処理することで、再度キレイな花を咲かせてくれますよ

こちらも花が大きく開いたラナンキュラスです♬
淡いピンクが春の風情さえも感じさせますね~(*'ω'*)


ラナンキュラス ピンク

Ⅳ.ラナンキュラスの栽培特性②

ラナンキュラスは、春に花を咲かせる花が終わると生育がゆっくりになる葉が黄変する夏に球根を掘る10月に植え付け…というサイクルになっています(※葉が黄変して、地上部が枯れ始めたら堀り上げるサインだと思ってください!)

球根を掘り上げる前に枯れた葉を取り除き、球根についたを十分に洗い落とします
その後は半日陰で乾燥させ、風通しよく涼しい環境下で保存します♪(※球根の保存は完全に乾燥させないと、高温多湿で腐ってしまいます…。)


植え付けをする前に、球根にある程度の水分を吸わせる(給水)作業をします
乾燥させた球根は、当然のことですがパサパサのカサカサ状態になっています…。。(市販のラナンキュラスの球根もかなり乾いていますもんね

なんと!このまま植えてしまうと腐ってしまいます…せっかく腐らせないように保存したのに…って話です(´;ω;`)

給水方法は2つです(^^)/
 湿らせたキッチンペーパーティッシュに包む→日陰1晩寝かせる。
 湿らせたバーミキュライト、水気をよく切った水苔と一緒に袋に詰める→1晩以上寝かせる。

ポイントはゆっくり水分を吸わせることです……これだけ守れば大丈夫でしょう


日頃の手入れは、枯れた葉を取り除き、株は常にキレイにしておくことです!!
そのままにしておくと…外見が悪い上に、カビが発生する原因にもなってしまいます…(;´・ω・)
花びらが枯れてきたら、花が咲き終わったら花茎下から、になります
ラナンキュラス 切り花
Ⅴ.エピソード・オブ・ラナンキュラス

これまでも花の命名にゆかりのあるギリシャ神話。。
…今回はラナンキュラスにまつわるエピソードをご紹介します(^^)/

とある青年、ラナンキュラスが由来とされています!

…あれ?“美青年キャラ”は?……それは彼の親友であるピグマリオンです
2人は非常に仲の良い友人関係でした…あの日までは。

ある夜、山の中で2人は道に迷ってしまいますが、幸いにも近隣に村を見つけ、一晩泊まる家を訪ねました。
優しく迎え入れてくれたのはコリンヌちゃんという美しい村娘でした

ベタな展開
ではありますが、2人揃ってたちまち彼女にをしてしまいます(*ノωノ)

…さらにコリンヌちゃんも2人のうち、美青年ピグマリオン一目惚れしてしまい、三角関係完成!怒涛のベタ展開です(笑)


そんな親友と彼女の想いを知ったラナンキュラスは、ただ『おめでとう、お幸せに。』と祝福し、結婚を見届けたのでした。。
…何て良いヤツなんだ、ラナンキュラス…、辛かったろうに!


その後のラナンキュラスですが、誰にも知られずシシリー島へと渡りこの世を去りました…合掌。。
…やっぱり失恋の悲しみを拭うことは出来なかったようです


忽然と姿を消した親友の身を案じたピグマリオン、シシリー島に渡ったという噂を聞き、その島へ行ってはみたものの…

もう全てが手遅れでした。

その場にあったものは親友の墓と、傍に咲いた1輪の花が儚げに揺れて…やがて涙で滲んでいくのでした(/_;)

まさにこの花こそがラナンキュラスだった、ということです(・o・)


こんなにも、悲しくも美しいエピソードが秘められていたんですね
ラナンキュラスよ、君が花に生まれ変わったとしたら、今度こそ幸せになっておくれよ。


#ギリシャ神話紹介をした植栽→スイセンヒアシンスアイビーマーガレットラベンダーもチェック
ラナンキュラス 花束
Ⅵ.ラナンキュラスにまつわるETC…

ラナンキュラスの花言葉をご紹介します(^^)/

全体としては、『とても魅力的』『華やかな魅力』『晴れやかな魅力』『あなたの魅力に目を奪われる』『美しい人格』『光と輝きを放つ』…と四方八方からベタ褒めです(笑)

他にも『忘恩』『移り気』『大家族』などもあり、興味深いです
さらに色別でもそれぞれ言葉があり、どれも贈り物向きです

は『あなたは魅力に満ちている』です!
黄色は『優しい気遣い』、オレンジは『秘密主義』です。。
ピンク(またはサーモン)は『飾らない美しさ』です♪
は『幸福』、白は『純潔』です!

.で紹介したエピソードを微塵も感じない…というか、そのエピソードを踏まえた上で前向きな花言葉が付けられたような気がします


またラナンキュラスの語源にはカエルも関係あるそうです(^▽^;)
『げっ!カエルなの!?』と思われるかもしれませんが、ちゃんとした理由があるんです

野生のラナンキュラスの自生地はジメジメとした湿地…、つまりエルが多く生息する場所だからだそうです

おまけにラナンキュラスの葉カエルの足の形に似ていることも理由の1つです!

RanunculusRanuはラテン語でカエルを意味しています


花言葉通り、魅力溢れるラナンキュラス
春爛漫!ガーデニングプレゼントにおススメです~(*'ω'*)