シソ科 ラベンダー(ラバンジュラ)属 宿根性小低木 常緑低木

別名 クンイソウ(薫衣草)

ラベンダー イラスト
Ⅰ.ラベンダーの主な概要

ハーブ界の代名詞及び女王クラスの“ラベンダー”
落ち着いた花色香り鎮静効果をもたらすことで有名です

原産地
地中海沿岸(カナリア諸島も含む)の山地アルプスの中央付近まで広く自生しています。

特に香りを活かした用途は幅広く、料理ハーブティ他)・美容化粧石鹸他)・香料香水他)・薬用精油他)などの分野で多く使われています

香り
と言えばよいイメージですが、逆を言えば少しクセのある臭い防虫抗菌としても役割を担っています…私も正直、このイメージの方が強いです…(・。・;

ヨーロッパではその昔、古代ローマ時代から愛用されている薬草でもあります
入浴する際はお湯にラベンダーを浸して、香水浴なるものを楽しんでいたそうです

お風呂好きでお馴染の古代ローマ人ですが…発泡入浴剤とまではいきませんが、それに繋がるような独特な入浴方法を取っていたとは驚きです…(・o・)

さらに洗濯する際もラベンダーを重宝していたのも事実です

この洗うという意味のラテン語“lavare”や“lavo”が由来となり、ラベンダーlavendre)と呼ばれるようになりました

ポプリでも充分ラベンダーの香りが楽しめますし、花茎を切って陰干しするだけなので、とても簡単に作ることができます(^^♪

ちなみに、“ラベンダー色”と呼ばれている淡い紫色同性愛者のイメージカラーでもあるそうですが…ご存知でしたか
フレンチラベンダー
フレンチラベンダー
イングリッシュラベンダー
イングリッシュラベンダー
Ⅱ.ラベンダーの品種

ラベンダー”と言っても品種によって性質はそれぞれ違っていますし、系統もいくつかあります…見た感じは大して変わらないんですけどね
そこで今回は、園芸店やホームセンターなどでよく見かける系統4つ代表格をご紹介したいと思います(^^)/


フレンチラベンダーストエカス系の品種で、2本だけ飛び出ているウサ耳状の花びらが特徴的です(^^
寒さや暑さにも比較的強く茎も折れにくい丈夫な性質で、日本でも育てがいがあると思います
乾燥気味に管理でも大丈夫ですが、雨による蒸れ霜による被害で、傷みやすい場合があります。。
イタリアンラベンダーやスパニッシュラベンダーという別名を持っていますが、こんなにいるでしょうか…(笑)


イングリッシュラベンダーアングスティフォリア系の品種で、富良野のラベンダー畑がこのタイプになります(^^
北海道でも栽培が可能というコトは寒さには強い性質があり、その反面で暑さは苦手としているため暖地ではちょっと厳しいです。。
さらに雨による蒸れは苦手なので風通しをよくしておくこと、花ガラを摘んで種を作らせないようにすると、長く花を楽しめます
スッと香り立つタイプなので、ドライフラワーにしても品の良い香りが満喫できることでしょう


ラベンダー・グロッソラバンディン系の品種で、茎の色香りなども他のラベンダーとは違っています(^^
高温多湿は苦手ですが、寒さに耐える力は中々で-5℃以上あれば越冬しますただし寒冷地は中の方が安心です)
地植えの際は水はけが良くないと厳しかったり、真夏は半日陰にならないと大変だったり…します。。
生長はかなりマイペースでのんびり屋さん、種でなく挿し木で増えるといった特徴もあります


レースラベンダープテロストエスカス系の品種で、スリットのある葉花びら部分フワフワ・モコモコしています(^^
そんな見た目に反して、夏の暑さ・冬の寒さともに弱いです…、イヤ可愛いんですけどね
梅雨~夏は半日陰で管理し、雨に当てさせない・高温にさせないように気をつけます
冬は室内で管理し、霜や凍結の被害に遭わないように気をつけてください寒冷地は絶対に外に出さないでください。)


①・②はちょっと大変かもしれないですが、ラベンダーを初めて育てるビギナーさんにはおススメの品種だと思います!!
③・④は細かい配慮が必要になってくるため、中級者向けって感じの品種でしょうか…。。

ザックリとした紹介でしたが、その他にも系統や品種名もたくさんあるので、興味のある方は探してみましょう(^O^)/
ラベンダーグロッソ
ラベンダー・グロッソ
※ポット苗だと花が咲いてないため、少しイメージしにくいです…。
レースラベンダー
レースラベンダー
ラベンダー束
Ⅲ.ラベンダーの栽培特性①

Ⅱ.でも載せました通り、ラベンダーの品種により環境や栽培環境が微妙に違っていることが分かったと思います

ここではフレンチラベンダーの栽培特性に沿いつつ、紹介していきます(^^)/

ちなみにラベンダー全体栽培特性としては酷寒・高温多湿を嫌い日当りと水はけの良い環境になります
冬は暖かく、夏は涼しく管理してもらうのがベストです

日当りはもちろん大事です、日照不足花つきが悪くなる原因になります…。

高温多湿を避け風通しの良い場所が望ましいです

また梅雨時期長雨に当ると、蒸れ根腐れが起きやすくなってしまうため、軒下や室内に取り込む必要があります

真夏半日陰で管理します/特にグロッソの場合は日に当て過ぎると黒くなって枯れることも有ります。)


水やり基本控えめで大丈夫です(^^)
ラベンダーはもともと地中海沿岸の乾いた気候で自生しているため、乾燥気味の方が好ましいです

表面土が乾いてもたまにやる程度でも充分で、逆に乾いていなければ水やりも不要ということです

夏場に水やりをする時は、朝夕の2回行ってください昼頃になると朝の水やり分は大抵が蒸発してしまうためです。)

水のやり過ぎは雨の被害同様に、悲しいです
これはどのラベンダーも該当するポイントになります(>_<)
ラベンダー 肥料他
Ⅳ.ラベンダーの栽培特性②

肥料大切な栄養になります(^^)/

元肥として固形の緩効性肥料を土に混ぜ込むと、株の体力を温存し、花を次々に開花させてくれます

追肥として月1回は粒状の緩効性肥料、または2週間に1回は液体肥料を施してやるのが良いでしょう3~7月の間・9月の間)


ラベンダーは本来アルカリ性の土で生育しますが、中性でも問題ありません(いきなりアルカリ性にするのも大変なので…)
苦土石灰を土に混ぜ込み、中和するまで2週間は寝かせてから、植え付けを行います。。


手入れは、花穂茂った茎剪定していく作業です

花穂に至っては『もったいない!』と思われるかもしれませんが、開花に費やすエネルギーはとてつもないため、満開に咲く前に切り取らないと、消耗が激しくなってしまうのです(-_-;)

さらに夏までそのままだと、暑さでさらに弱る心配があります!!
全ては体力温存のため…花穂から2つ下の節葉の上)で切りましょう

茂り過ぎた茎も梅雨前には刈り込んで、風通しをよくさせます
蒸れると落葉しやすく、黒く変色してしまいます…。
混みあった部分枯れている部分は早めに取り除いていきます

時期にもよりますが、株のだいたい半分ほどの高さに合わせて丸く刈り込む作業も有ります。。
ちょっと惨めな気もしますが、こうすることで開花時期に花が咲き揃うそうです

イングリッシュグロッソ早春フレンチレース晩秋が適期だそうです。。


グロッソ2年目で初めて刈り込むようにします、ただでさえ生育スピードが遅いため、買ってすぐ切ると影響が出ます(>_<)
ラベンダー庭
Ⅴ.ラベンダーにまつわるETC…

ラベンダーの花言葉をご紹介(^^)/
ラベンダーも花言葉が良い意味でも悪い意味(?)でも多いので非常に興味深いです

私に答えてください』『期待』『あなたを待っています』…恋するあなたをそっと応援してくれますよ、…胸キュンですね
不信(不信感)』『疑惑』『沈黙』…ミステリアスな香りや草姿を彷彿とさせます、裏があるというか…何というか。。
清潔』『優美』『豊香』『繊細』…ラベンダーの特徴を簡潔に表しています、2文字でラベンダーの魅力を再認識できます


ラベンダーに関わりのあるエピソードをご紹介(^^)/

すっかりお馴染のギリシャ神話では、“魔女の長”であり“魔術を司る女神様ヘカテーに捧げられた花とされています
アルテミス(→詳しくはマーガレット)とは従姉妹の関係にあたるため(…といってもギリシャ神話ってほとんど親戚みたいな間柄ですが)、同じように豊穣出産の女神でもあり、さらには罪と酬いなども司っています!!

ラベンダー”という名前の内気で引っ込み思案な少女がいました
彼女が初めて恋をした相手に対し、中々告白できずにもどかしい想いのまま…ずっと待ち続けていました
すると!なんと…彼女はラベンダーの姿になってしまいました(!?)…という話も有ります。。


ヨーロッパでは厄払い・悪魔払いとしても有名で、ラベンダーの小枝を民家や教会周辺にばら撒いていたそうです(・o・)
現在でも伝統として、民家の扉に束ねたラベンダーを吊るしている地域があります…。。


流石はヨーロッパですね、何か特別な力を持った草花と考えられていたんでしょう(香りのする植物って結構多いですよね。)


でも実は、実際にすごい力を秘めているのがラベンダー(^^)/
中世ヨーロッパを突如襲った疫病・ペスト!…恐ろしい感染症として有名ですね
ペストのピーク時には世界人口の約1億人をも減少させたと言われているにも関わらず、ラベンダーの栽培に勤めていた農家は誰1人としてペストに感染しなかったという話が残っています。……世にも奇妙な物語ですよ…(-_-;)


日本ラベンダーというと北海道の富良野が有名ですが、見頃としては毎年7月半ば~7月末までだそうです
もちろんラベンダーのイベントフランス南部でもあり、花の見頃な8月にラベンダー祭りが開催されていて、世界的に知られています(^v^)


淡い紫色香りもさながら、どこかミステリアスなオーラに包まれているラベンダー、是非とも愛でてあげてください~(●^v^●)