タイプ: ポリアンサ(ポリアンタ) ジュリアン マラコイデス オブコニカ 他

サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属 1年草扱い

別名 P.ポリアンサ ポリアンサス(俗称) クリンザクラ(九輪桜) セイヨウサクラソウ(西洋桜草) プリムラローズ(英名)

プリムラ
Ⅰ.プリムラの主な概要①

単純な花形と無限大な花色で知られる“プリムラ”
プリムラの“プリマ”は“1番の”という意味で、中国名は報春花とも呼ばれています

原産地ヨーロッパ…と断定したいところですが、あくまでも交配種の親である原種出所といった感じです。。

西洋サクラソウという別名もありながら、何と中国原産過半数を占めているのが事実です…これでは中国サクラソウではないだろうかって話ですね

さらにヒマラヤ地方アラビアとの混血種さえあると言います何処サクラソウって話ですよね

結局は改良が主にイギリスで行われ、ヨーロッパ経由で日本に伝わったことが西洋サクラソウと呼ばれる一因です

プリムラ属は原種300ほどあり、さらに交配種を合わせると500以上にもなる大きなグループです(・o・)

ちなみに日本には、明治半ば~大正初期にかけて渡来したものの第2次世界大戦以降、やっと家庭的な鉢物になることができました(*^_^*)
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Ⅱ.プリムラの主な概要②

プリムラはイギリスという国にどんな文化歴史を生み出したのでしょうか…ご紹介(^^)/

特にイギリスの詩人たちは、好んでプリムラの詩を書いたといいます

中でもプリムローズカウスリップⅦ.↓)という名のカワイコちゃんたちは、しばしば詠まれていたため、相当詩人に可愛がられていたんではないでしょうか…

芳香性のある品種は早速実用化され、食品ではワインクリームシロップなどが作られたそうです美味しそうな感じもしますが、意外と『草っ!』みたいな味だったんでしょうかね(-_-;)

ちなみに食用花エディブルフラワー)のプリムラというものは実際に有り、サラダに和えて食べたりできるそうですよ(・o・)

さらに医療品としても実用化され、痛風の治療薬・女性には嬉しい美顔薬として販売されていたそうです

小さい子どもらの間でも、束ねた花で手毬を作って遊んでいました♪…あれをどう手毬にするのかちょっと想像つきにくいですが

…このようにプリムラは可愛いだけではなく、様々な分野でも人々に関心を持たれていたことになります(^O^)/

16世紀に入るとホース・イン・ホースと呼ばれる当時流行りのファッションから名付けられた品種が誕生します

直訳すると長靴下に長ズボンという意味で、その頃の絵画を見てみると、どういう靴下の履き方のファッションなのか分かるそうです…。。

1728年ジェームス・トムソンという有名な詩人の代表作である、四季という詩の中に〝数え切れないほどのポリアンサス〟と書かれた部分があるそうです

この時初めてポリアンサス(ポリアンサ)という名前で登場し、ちょうどこの頃は赤系で様々なポリアンサスが現れていたことが分かります

…プリムラがイギリスにもたらした文化史、その効果は絶大だったといえますね(●^o^●)
プリムラ
プリムラ・ポリアンサ(ポリアンタ)
この2種類の区別をつけるため、あえてバラ咲きを載せました☞
プリムラ ピンク
プリムラ・ジュリアン(バラ咲き)
Ⅲ.プリムラの品種①

では、プリムラと愉快な仲間たちをご紹介します(^^)/………って数多すぎですから(笑)、Ⅰ.でも紹介しましたが。
そこで今回は、プリムラ界を代表するポピュラーな品種4つ(+おまけ付きで)、紹介したいと思います(^^)/

まずはこの2つ

①プリムラ・ポリアンサイギリス生まれ。いかにも〝お花〟といったフォルムとカラフルでポップな花色が特徴です

ヨーロッパで愛された後、(日本にも明治半ばに輸入されましたが)アメリカのベテル・アンド・ライネルト社からパシフィック・ジャイアントが1930年代鮮烈デビューを飾ると、一気に広まり1960年代には庶民的な鉢花になりました

花色も非常に多く、黒以外は全色揃っているほどカラフルで、花びらの大きさも5cm以上にもなるそうです

プリムラの仲間で、最も耐暑性のない品種パシフィック・ジャイアントに及んでは耐寒性もないという残念な一面も…

かなりシリーズ化されていて、クリスマス・シリーズ(極早咲き)、スーパー・シリーズ(巨大輪)、プチ・シリーズ(矮化性)など品種によって多様にあります。。


②プリムラ・ジュリアン日本生まれ。ポリアンサよりも小さめながら、花色も濃淡色にわたり豊富なのが特徴です

プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリエ(草丈・花の大きさなど何をとっても小型のプリムラ)の交配種として誕生しました

花色や花形も多彩で、ジュリアン・ハイブリットや花びらがバラのように重なって咲くバラ咲き八重咲き)品種は人気があります(^^♪

よくポリアンサよりも小さいのが見分け方として言われていますが、実際は大輪化などの改良により、パッと見た感じだけでは分かりにくくなっているそうです…


ちなみにポリアンサの元を辿ると、以下の2種が大元のようです↓↓

●プリムラ・ベリス…イギリスをはじめとするヨーロッパに分布し、日当りの良い牧場草原に自生しています。
草丈15cmほどで、花の大きさは1.5cmほどだそうです。花色は黄色赤い斑点です。

花茎がよく曲がり、垂れ下った状態で花を咲かせるそうです…(・o・) いかにも原種っぽい感じがしますね

品種は特にないらしく、外国で売られていてもプリムラ・ベリスの名前で通っているそうです


●プリムラ・ブルガリス…またの名をプリムラ・アコーリスとも呼ばれ、イギリスやヨーロッパではその昔あちこちで見られていたそうです(^_^)
株元から出る細い茎の先端に花をつけるのが、普通のポリアンサとは違います。

耐寒性もよい
ため冬は外でも大丈夫、夏は涼しく管理すると毎年咲きます
純粋な品種はあまりないものの、ビ―ダ―マイエルは結構有名という話ですまた、八重咲きの品種もあります
プリムラ オブコニカ
プリムラ・オブコニカ
プリムラ マラコイデス
プリムラ・マラコイデス
☜☝ゴツい名前の割に、カワイイ小花にギャップを感じる2種。
Ⅳ.プリムラの品種②

ポリアンサ、ジュリアン…続いてはこの2つ

③プリムラ・オブコニカ中国・ヒマラヤ地方生まれ。花持ちの良さ涼しげな色合いの花びらが特徴です
涼地ではいつでも開花し、徹底した管理をすれば数ヶ月は咲き続けるため、四季咲き桜草常盤桜といった和名が付けられています

草丈は20cm以上、花びらの大きさは5・6cmほどで、花色はそれぞれ濃淡のあるピンク・オレンジ・紫や白く縁取られたものもあります。
プリムラの仲間の中でも暑さに強く日光が満足に届かなくても大丈夫といった性質を持っています(※寒さには弱い

ちなみにオブコニカとは〝円錐状のガク〟を意味し、実際に浅めのすり鉢のような形をしたガクを持っています


④プリムラ・マラコイデス中国生まれ。賑やかな花色と各花茎からでる花数が多く咲くと華やかになるのが特徴です

マラコイデス〟とカタカナで表記するとどことなく厳つい感じですが、和名を乙女桜化粧桜と呼ばれ、美しい女性と桜の組み合わせを連想するような名前が付いています

草丈は15cm以上、花びらの大きさは2・3cmほどあり、花色はピンク濃い紅紫がかったピンクなどがあります。

珍しい品種は〝うぐいす〟で、プランター花壇での利用が可能です(基本的には鉢花の利用が多い)

花色は低温にあてると濃くなり、高温にあてると色褪せてしまうそうです(※最低温度5℃くらいが望ましい)


この2種類、〝とても可憐でいじらしいイメージ〟がついたと思いますが、『かぶれやすい』『草負けしやすい』『とりあえず手はデリケート』という方(特に女性の皆さん!)はちょっと注意が必要です…(>_<)

オブコニカ、マラコイデスの葉っぱの毛にはプリミンという毒素(…毒素の名前までなんてキュート)が含まれていて、かぶれを引き起こす原因になります…。。
プリミンフリーと呼ばれるいわゆる無毒性の品種もあるそうですが、なかなかお目にかかれないのが現状だそうです

…多分今ので『じゃあ触らず、目で見るだけにしよう…。』なんて言葉が走った方もいるかもしれません。。

そんな勿体ないことは言わず、扱う時はゴム手袋を着用したり、誤って素手で触ってしまった時はエチルアルコールで手を拭いたりすれば、万事解決ですよ~



…以上がプリムラ界のポピュラーな品種のご紹介になります

その他にもプリムラ・シネンシス中国原産のプリムラとしてその昔一世を風靡したが今はあまり見ない品種)、プリムラ・オ―リキュラ花びらが緑になったり蛇の目模様が入ったりする独特なカラーリングの品種)、プリムラ・キューエンシスイギリスの植物園で自然交雑して生まれた偶然の産物といった品種)など…プリムラの仲間たちには個性的なものがたくさんあります\(^o^)/
プリムラ 肥料

Ⅴ.プリムラの栽培特性

栽培特性は、暑さが苦手なため夏は日陰春・秋は日当りよく管理することです(^^)/

開花期はもちろん、日光が充分届くような日当りの良いところが適しています
そうすることで花がよく咲きますし、日光不足花色や花つきを悪くしたり、茎がヒョロヒョロと間延びしたりする原因になります…。。

水切れを起こしやすいため、表面土が乾燥したらたっぷり水やりをするようにしましょう
しかし、過湿になると根が腐ってしまうので、土がまだ湿っているうちは水やりを控えるようにしてください(・o・)

…なかなかメリハリをつけるのが難しそうですが、これさえ守ればプリムラを傷めることもありません

プリムラを傷めない……と言えば水やりする時の注意点もあります(^^)/
植物に水やりをする時はイメージとして〝花の上からかけた方が露がキラキラして植物も気持ちよさそう…〟という幻覚を見がちです(はい、所詮幻覚です。)

プリムラに限ってというワケではありませんが、実際は花や葉に水がかからないように葉を避けて、株元にそっと水をやるのが本来の水やりになります…!!是非実践してみてください。。

ちなみにプリムラが水切れを起こして、表面土が乾燥どころか干ばつみたいになって萎れてしまう時があります…(・。・;
見てるこっちも気分的に萎れたくなりますが、水やりをしっかりやっていただければまた元通りになりますよ★


ポリアンサジュリアン性質的には似ているため、この2つは寒さに強く暑さに弱いです

外でも基本は大丈夫ですが、冷たい風に吹きっさらしになると乾燥してしまうので気をつけてください…。

寒さに当てることで花が咲くのが特徴ですが、物によっては急に外に出すと枯れてしまうこともあるそうです(-_-;)
その時は〝室内の日当りがいいところ・窓辺気温の暖かい午前中・昼間は外へそのまま外へ…〟という感じで移行していくのがベストになります

またよく暖房の効いた部屋20℃以上)では株が傷み、花が散ってしまうこともあるそうです


大抵の場合、梅雨の時期に入ると次々に花がダメになっていきますので、『あぁもう終わりなんだな。』と思ってもらって大丈夫です(-_-;)

それでも来年も咲かせたいと考えてる場合は、まず6月に入る前から水やりを少なめにし、強い日射しを避けます
夏場は半日陰(日中も強光線があるなら日陰)、涼しく管理し、必ず風通しは良くしておいてください

春先には害虫も出るため薬剤散布に努め、枯れた花や葉は病気になる前に早めに取り除いてください


オブコニカも日光を好むため、春・秋はに置いて日当り良く管理します(^^)/
夏は直射日光に当らないような半日陰で涼しいところに移動させ、冬は室内の明るいところ窓辺で日光を当てます

暖房の効いた部屋
では間延びするので注意してください。。
表面土が乾燥したり、水切れになったりした時に水やりを充分に行うようにします


マラコイデスも似たような感じで、夏は風通しの良い涼しい半日陰で管理し、冬は基本日の当たる室内ですが、天気の良い日気温の暖かい日戸外の軒下に出して日光浴させることが大事です
暖房の効いた部屋内過湿の状態での水やりは花に悪いので、やめましょう
プリムラ カゴ寄せ
Ⅵ.プリムラの手入れ・肥料・病害虫・植える楽しみ

プリムラの手入れについてです(^^)/

ポリアンサ
ジュリアンは、咲き終わった花ガラや枯れて変色した葉こまめに摘み取ってください

カビると病気が発生して花つきが悪くなってしまいます

また、プリムラのつぼみ下からムクムクと出てきますが、いつまでも花ガラや葉を残しておくと日光に当らないため、咲かないうちに萎んでしまうことが多いそうです…(・。・;


オブコニカ
マラコイデスは、咲き終わった花茎は根元から切り取ってください

例え、花茎の先端の花が咲き終わっていなくても切り取ってしまった方がおススメです

もったいない気もしますが、いつまでもそのままの状態にしておくとタネを作ることにエネルギーが費やされ株を弱める結果になってしまいます(・。・;

花を咲かし続ける
には、思い切りが必要です


プリムラの肥料は、効き目がゆっくりなタイプが有効です(^^)/

元肥として緩効性肥料を使い、開花期のうちは薄めの液体肥料2週間に1回ほど施します。

は生育が衰えて養分の吸収が悪いため、肥料は必要ありません!!


Ⅴ.
でもある様に、夏の管理で上手く夏を越すことが出来た場合は、秋になって涼しくなったら液体肥料を与えます

オブコニカ
は開花期のうち月1・2回の液体肥料マラコイデスは元肥に緩効性肥料を混ぜ込み、秋になったら5日に1回の液体肥料を施してもらえば充分です

病気の多くは、灰色カビ病(花びらや葉に水が浸みたように腐り、灰色のカビが発生)・軟腐病(地下部が腐って軟らかくなり、ひどいと悪臭を放つ)です

どちらも薬剤散布被害にあった株の処分をして対処します。

病害虫はアブラムシ(植物体を吸汁し弱らせ、他の病気を媒介させる)・ハダニ(葉裏から吸汁し、葉色を悪くしたり葉を枯らす)・ヨトウムシ(幼虫が花やつぼみを食害)・ナメクジ(夜行性で花などを食害)などです


薬剤散布
はもちろん、葉のすみずみに水をかけ除去したり、見つけ次第捕殺したり、鉢を直に地面に置かないようにしたりと対処しましょう。


植え付ける場合は、秋の涼しいうちが適期です(^^)/

ポットや鉢から取り外す時、根のまわりの土なるべく崩さないようにするのがポイントです

数本ずつプランター植えボックス花壇に植えてみたり、そのまま鉢植えで置いておくのがもったいないくらい楽しめます
コップ植えは簡単なので親子で楽しめますし、カゴにカラーバリエーション豊かに植え込んで吊りカゴにしても面白いと思いますよ★(^v^)
プリムラ 寄せ植え 
Ⅶ.プリムラにまつわるETC…

では、プリムラの花言葉をご紹介(^^)/
プリムラ全体では『可憐』『自惚れ』『神秘な心』『富貴』『運命を開く』などです。…プリムラらしいというか何というか(笑)

Ⅲ.Ⅳ.で紹介した品種にもそれぞれ花言葉が付いています♪

ポリアンサスは『可憐』『自惚れ』『美の秘密』『無言の愛』などです。…かわいい花なのに意外な花言葉もあります

ジュリアンは『青春の喜びと悲しみ』『永続する愛情』『若き日の躍動と輝き』です!…名前に反して凄く70年代っぽですね

オブコニカは『初恋』『しとやかな人』『幸福感』『青春』などです。…ほんのりとした色合いにピッタリの言葉です

マラコイデスは『素朴』『気どらない愛』『運命を開く』があります。…目立つ見た目とは裏腹に控えめですね(・。・;

その他野生種は『少年時代』『青春』、オーリキュラは『貪欲』、シネンシスは『永遠の愛』『気どらない愛』『素朴』などがあります。…どれをとってもポジティブなモノが多いようです(^^♪


ちなみにプリムラは、イギリスを代表とするあのとっても有名な作家(劇作家)にもよく知られた存在だったそうです…。。

〝ロミオとジュリエット〟〝ハムレット〟を始めとする4大悲劇〝ベニスの商人〟などなど…数々の名作傑作を生み出したウィリアム・シェークスピア(1564~1616)ですデデ―ン★

彼のある1節に『…私が知っているあの岸辺には、野生のタイムが生えている。さらにそこには、オックスリップとうなずくように野生のスミレが咲いている。』…というものがあるそうです

これを見るに、イギリスが原産となっているオックスリッププリムラ)とスミレ同時期に咲いて生育条件も似ていることが分かります

実際その通りなんだそうですよ…、あのシェイクスピアも自生地をご存知だったんですね(・o・)

他にもシェイクスピア作品の〝テンペスト〟でカウスリップと呼ばれる芳香性プリムラの詩が劇中で書かれています

プリムラと言えどどの品種にもそれぞれの個性を感じまるで仲間組織家族?のようなつながりを覚えますね(笑)
お気に入りのプリムラ、見つかりましたでしょうか