ユリ(キジカクシ)科 ムスカリ属 秋植え球根草

別名 ブドウヒヤシンス グレープヒヤシンス ブドウムスカリ ルリムスカリ(瑠璃ムスカリ)他

ムスカリ
Ⅰ.ムスカリの主な概要

色付いたブドウの様なユニークなフォルムの“ムスカリ”
花壇を彩る青色として欠かせない、その名の知れた名脇役です

原産地地中海沿岸ヨーロッパ西南アジアにかけて分布し、品種にして50種あるそうです(・o・)

という珍色ではありますが、自己主張はせず草丈低くく控えめ葉っぱさえ細めな草姿をしています…
…何だか地味な感じを受けますが。

ですがどことなく面影があるヒアシンスとはかなり近縁の植物で、1本の花茎にブドウの房状つく小花など興味深いポイントです

また、つぼませた口のような独特な花形フラスコ形ラグビーボール形などの面白い名前が付けられているそうです(^v^)

最大の魅力はなんといっても、群植で咲いた時青い絨毯の様な、青い海の様な光景が花壇いっぱいに広がります

しかし、『一歩引いて、他の花を立てることが彼らの幸せなのか』と言わんばかりにあくまでも引き立たせ役のポジションを買って出ます~(>_<)

そのため青だけで圧倒することなく、まわりの花色一層際立たせてくれるのです☆彡

献身的な花なんですね、地味とか書いて申し訳なかった~
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Ⅱ.ムスカリの栽培特性・植え付けとその後

栽培特性として日当り水はけが良ければ簡単に育てることができます

ムスカリは日当りのよい場所が適しています(特に半日陰が好ましい)/
日光が全く当らない、あまり日光が届かない場所ではひょろひょろとか細く伸び花も付かなくなります…。。

ちなみに…耐寒温度-10℃でよほど冷え切らない限り、外でも大丈夫です(※冬でも日の当るところが望ましい)

水やりは、表面の土が乾いてからで大丈夫です(ムスカリ自体乾燥に強い性質があります)
そこそこ水分を含んだ土が好きなので、水やりする時はたっぷり与えてください(^v^)

しかし、水やりのし過ぎで多湿になってしまうと球根から腐って枯れてしまいます…。。
確認のため、土の表面を触ってから水やりをするのが1番だと思います

また6月頃に花が終わると休眠期に入るため、水やりは一旦控えます(・o・)


では球根の植え付けについてです

適した時期は9~10月です(※アルメニアカムなどは10月中旬~11月にかけてだそうです)。

なかなか難しいことに、植え付け時期が早いか遅いか生育が変わるそうです

時期は早いがもう植えてしまおう!』という場合は、既に秋に入った時点で葉がぐんぐん伸びていきます!
伸びきった状態を迎え、開花時期になるとすっかりだらしなくなって、残念な感じになってしまうそうです…(-_-;)

時期は遅いが植えなきゃ間に合わないぞ!』という場合は、そう思った時点で間にあっていません(・o・)
秋から冬の間は生育もゆっくりなため、葉がほとんど伸びないそうです!
開花時期になって、花を付けても葉は地面からほんのチョロッとしか出ていないということになります…。

…こうなるとモチベーションも下がって観賞する気が失せますね植え付け時期は守りましょう

球根を植えるポイントです

の場合は4・5cmくらいの深さにし、球根の先端が隠れるくらい(3cm程度)土をかけます。
少し深めの鉢が好ましいですが、鉢の直径が15cmあれば5~7球は植えられるそうです!!

の場合はまず4・5cmくらいの深さにし、さらに3~5(軽ければ6)cmくらいの土をかけます。
植える間隔増えた時のことを考えて広めの15cmでも構いませんが、1cm間隔につめると咲いた時の見応えは抜群になります!!

その後は放っておいても問題はありませんが、手入れをするのも意外と大事です

まずムスカリの球根は大変増えやすいため、鉢(プランター)でも庭でも土の中はきゅうくつになってしまいます…!
数年はそのままでも、2・3年に1回くらい球根の植え替えを行いましょう。

花が終わっても葉はまだ青々としていますが、枯れないうちに切らないようにしてください
球根類の性質として青々とした葉は光合成をし、栄養にかえて球根へ貯蓄する働きがあります。

そのため切ってしまうと球根に栄養が届かず、来年の咲きようにも影響がでてしまいます(・o・)

なお、咲き終わった花花茎の付け根部分から切っても大丈夫です

6月上旬黄色く変色し始まったらいよいよ球根の掘り上げです
6月中旬までに掘り上げれば大丈夫ですが、あまり遅いと自然に子球が落ちて回収作業が細かくなってしまいます。。

掘り上げた球根は風通しがよく日陰の涼しい場所で陰干しし、秋まで貯蔵、時期になったら子球を外して植え付けしてください(^^)/
ムスカリ 肥料
Ⅲ.ムスカリの肥料・病害虫

肥料ゆっくり効くタイプ緩効性肥料あらかじめ土に混ぜ込んでおきます。
また油かすカリ肥料混ぜたものでも結構です

ちなみにムスカリは酸性土では生きれないため、石灰質の成分があるもので中和するようにしましょう(^v^)

球根を太らせるため化成肥料株元にパラパラと施すのも大切です(※これは適宜

来年も咲くようにする
ため、だいぶ咲き揃ってきて葉先が枯れ始めてきたら、液体肥料2週間に1回程度与えます

ちなみに休眠期に入る・雪解けまで耐え忍ぶ肥料の必要はありません!!
かえって球根を傷ませてしまう原因になります

基本的に病害虫の被害には、ほとんどあいません。

ただし、あまりにも湿っているところでは白絹病になることがあります(特に5・6月頃)。
地面から生えている部分や球根に白くカビて、菌核ができてしまう病気です(・。・;

日本の気侯も温潤なため、ムスカリを育ててもこの病気が発生しやすいそうです…

新しく清潔な培養土を使い、植え付け前に消毒しておく必要があります

ムスカリとは限りませんが、球根に被害を出す害虫もいます

ネダ二は球根に寄生し吸汁することで、球根をダメにさせてしまいます…。

ネコブセンチュウは球根に寄生し食害することで、球根にコブをつくってしまいます…。

オルトラン粒剤を混入したり、掘り上げた球根の保管場所を徹底するなどして対処します(-_-;)
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ムスカリ 花壇
☝Ⅳ.でも紹介しますがオランダの名園風花壇です、日本でこんな感じの花壇があったらオシャレですね
ムスカリの入ったカゴ寄せ、やっぱり周りの花の引き立て役になっていますね…(^_^;)
ムスカリの献身的な姿につくづく感心します…。

Ⅳ.ムスカリにまつわるETC…

ではムスカリの花言葉をご紹介(^^)/

まず、プラス思考ポジティブな意味を持った『夢にかける思い』『明るい未来』『寛大な愛』『黙っていても通じる私の心』などがあります。
冬は冷たい土の中ですが、春になって暖かい時期になると花が咲くという性質からつけられたそうです…説得力ありますね

反対に、マイナス思考ネガティブな意味を持った『失望』『失意』『悲哀』『憂鬱』などもあります。
春の暖かさには程遠い(いや、それすら無い)感じがしますね…これにも理由があります

Ⅰ.でもちらっと紹介した通りで、別名にグレープヒヤシンスとかブドウヒヤシンスと呼ばれるようにヒアシンスに関わっています!(詳しくはエピソード・オブ・ヒアシンス)……軽いネタバレになってしまいますが、ムスカリの紫色悲しみを表す色なんだそうです

ちなみにムスカリとはmoschos(ムスク)に由来します
(…『3分待ってやる。』とか『何度でもよみがえる。』とか『ゴミの様だ。』とか…それはそれはかの有名なキャラクターのことではありませんし、だとしたら後ろの“リ”は余計です(笑))

moschos(ムスク)とはギリシャ語麝香(じゃこう)のことを意味します。
花がよい香りを放っている』ということですが、現在ムスカリの品種で芳香性のあるモノは特に無いそうです…

そもそも麝香(じゃこう)とは、本来はジャコウジカという鹿のオスが繁殖の際、メスを惹きつけるために分泌する香りなんですが、乾燥させると香料漢方薬にもなる優れ物です

また麝香(じゃこう)という名前を持ったジャコウネコという動物もいます。
(見た目はみたいなイタチみたいなタヌキみたいな…ネコ?です)or


話はだいぶそれてしまいましたが……Ⅰ.でも紹介した50種ある品種から代表的なモノをチェック

アルメニアカム…舌がまわらずカミカミになってしまいそうな名前ですが、一般的にムスカリと言ったらこの品種を指します。
最も多く栽培されているのもこの品種で、濃いめのコバルトブルーの小花を所狭しと付けます(^_^)
その他、八重咲きブルー・スパイク矮性種芳香性もあるカンタブなどがあります!

ボトリオイデス…こちらもカミカミになりそうですが、ブドウムスカリ(グレープムスカリ)の本種として知られています。
他のムスカリに比べても小さめのサイズで、白い花色の変種であるアルブム(アルバ)があります!

ラティフォリウム…やっぱり舌がもつれそうな名前ですが、幅の広い葉1枚だけ付ける変わった特徴があります。
花の先端は淡い青ですが、下にいくにつれて濃い青になるグラデーションが美しい品種です(^o^)

チューベルゲニアナム…それでもやっぱりカミそうですが、オランダにあるチューベルゲン社の優良種だそうです。
花色も凛とした青ですが、葉も少しばかり青みがかっているように見えます!

それ以外にも、アズレウムヒアシンスに似ている)、コモ―サム・プルモ―サム(紫がかったピンクで羽毛の様な花穂を持つ)、ネグレクタム(暗めの青に花の先端は白い)、パラドクサム茎は太め青黒い)、モスカリム(芳香性でムスカリの本種)などたくさんあります…

是非秋植え球根の出てくる時期になったら、お気に入りのムスカリを見つけてみてくださいね(*^_^*)

 
意外と有名な話だと思いますが、ムスカリが市場にてデビューしたのは1980年のことだそうです。
しかし…サイズとしても小さく、値段としても安かったため、『贈り物としはいかがな物だろう?』ということで…人気はイマイチでした

今ではちょっとしたプレゼント用としてガラスの器可愛らしいデザインの鉢などに植えられて、少しずつ人気を得ているようです(*^v^)


ムスカリはチューリップと同じ4・5月に咲くため、ヨーロッパ(特にオランダ)ではチューリップ花壇の縁取り混植も見かけます

中でもオランダにある名園キューケンホフではムスカリのを、湖や河になぞらえてデザインされているそうです…
チューリップのやスイセンの黄色がよく映えるようにびっしりと密植され、まるで息を呑むような絶景だそうです

ヨーロッパでは切花としてもオランダドイツなどでは盛んに使用される、新しい一面もあります。

名脇役
ながらもかなり魅力的な要素があり、その名に恥じぬ働きぶりです(準主役にもなれそうな気がしますね。。)

そんなムスカリをお気に入りにしていただけたら、春先の鉢や庭に見事な青い芸術を見せてくれることでしょう…(^o^)