ユリ(キジカクシ)科 ヒヤシンス属 秋植え球根草

別名  ヒヤシンス フウシンシ(風信子) コモンヒヤシンス ニシキユリ(錦百合) 他

ヒヤシンス 概要
Ⅰ.ヒアシンスの主な概要

ふんわり甘い香り、びっしり集まった小花が可愛らしい“ヒアシンス”
短い茎に花を付けるユニークな草姿も愛嬌に満ち溢れています

簡単に育てられることから、子どもの頃にお世話した経験がある!という方も多いと思います。…私は無かったですね、残念ながら(笑)

よくヒアシンスまたはヒヤシンスの呼び名で迷うことがありますが、別名の欄にあるようにどちらでもいいそうです。
…まぁ、ヒアシンスよりはヒヤシンスの方が『冷やしんす~』とか言って、ダジャレにしやすいんではないかと……。(サブい

原産地シリアイラクトルコといった地中海沿岸です。
元来ヒヤシンス属と呼ばれるモノは南アフリカや地中海の東などに30ほど存在するそうです(・o・)
そして、今日現在までの園芸品種の親は地中海沿岸に原生するヒアシンス・オリエンタリスになります

16世紀に入るとヨーロッパに伝わり、主にオランダで品種改良が行われ、1854年日本に伝わりました
『飛信子』や『風信子』と漢字をあてて、ヒアシンスと呼ばれるようなったのは明治時代からで、それまではヒヤシント名義だったそうです(・。・;
日本での栽培は大正時代半ばから広まりました

ちなみにヒヤシンスが(芸能界ならぬ)園芸界にデビューし、注目されるようになったのは18世紀の半ばのことだそうです☆
ヒヤシンス 肥料
Ⅱ.ヒアシンスの栽培特性・肥料・病気

日当たりの良い環境も必要ですが、ヒアシンスは寒さに強い性質があります/
また一定の低温下に置くことで花芽が付くという特徴を持っているため、寒さを充分にあてることが大事なポイントになります

6月、花が終わると葉が黄色に変色し、枯れていきます。
腐ってしまった訳ではなく球根の休眠期に入った証拠になります!!

休眠期に入ったら、まず雨が当らないところへ移動させましょう
そして球根を掘り上げます(※2・3年に1回程度の頻度)。

枯れた葉を取り除き、根のまわりの土をよく落とします。(※素手でやると球根を傷つけたり、細菌が手に付着することがあるので手袋などでやるのがおススメ

その後、風通しのよい涼しい場所陰干して乾燥させます。(※乾燥がうまくいかないとカビてしまいます

9・10月になったら植えるようにします(^v^)

水やり植えつけてから葉が枯れる頃まで与えます
ただし表面土が乾いてからで大丈夫なので、頻繁に行う必要はありません

休眠期に入ったら水やりの回数も減らして、6月になったら一旦水やりを控えましょう(>_<)

肥料元肥として土にゆっくり効くタイプの緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。

その後、芽が伸びてきたら開花を促すように、2週間に1回の頻度で液肥を施します

水栽培時でも開花促進のため行うのも可能だそうです☆

害虫被害はほとんどありません。

病気軟腐病白腐病黄腐病といった細菌によるものです。
球根を溶けたように腐らせ、悪臭を放つ時もあります…

1度そうなってしまうと、対処法はありませんので、腐った球根花茎は処分するようにしてください

花が咲いた時の手入れとして、花ガラを頻繁に摘むことが大切な作業になります(^v^)

花茎ごと切ってしまうと雑菌が入って生育に悪影響が及んでしまいます

タネが出来るとそちらに栄養がとられて、株が弱くなって花が咲きにくくなってしまいます。。
ヒアシンス 鉢植え
Ⅲ.ヒアシンスの栽培方法

ヒヤシンスのおもしろい特徴は、栽培方法によっていろいろ楽しみが出来るという点ですね
簡単ではありますが、それぞれの栽培方法をまとめました

花壇(庭)…9・10月くらいに植える。日当たり良好水はけの良い場所が最適で、花が咲くと立派。土は砂質が好ましい。酸性土は苦手なので石灰を混ぜて中和させる。植える時は10㎝ほど土を被せ球根1.5個くらいスペースを空ける。根は長くて30㎝は伸びるそうで、深めに耕す必要がある。

…大抵は11・12月くらいに植えても大丈夫。水はけの良い軽めの土が好ましい。普通は鉢に1個で充分だが、球根をくっつけて3個植えると咲いた時に華やか。球根の頭が出るくらい土を被せる。浅めに植えて根の張るスペースを確保。

11・12月に始める。水栽培と表示された器を使用。根が張るまで水温10℃前後になるよう、涼しくて暗い場所へ。根の成長を見ながら、水の量を減らしていく。水が汚れたら週1で交換。根が伸びてきたら暖かい部屋へ日光を当てると早めに花が咲く。

球根を買ったら…すぐ花壇や庭に植えても良いですし、もう少し様子を見てに植えても良いですし、忘れた頃に水栽培でも良いですし…、自分のペースに合わせてヒアシンスも楽しめるなんてよくできた花なんですね

Ⅱ.にもからんできますが、その他の注意事項です(・。・;

成長して花が咲き、花茎の先端が重くなってくる鉢ごとひっくり返ったり折れたりしてしまいます。。

その場合は支柱を立てるようになりますが、球根を傷つけるリスクがあるので気を付けましょう諦めるという手もあります。)

水栽培なら、倒れる前に鉢に植え替える処置があります

ヒアシンスといえば甘い香りですが、癒しになるのは人間だけでなくも同じです…(・_・;)

特に花粉を取るためが飛んできたりすることもあるので置き場所にも注意してください
ヒアシンス ギリシャ神話

Ⅳ.エピソード・オブ・ヒアシンス

花の命名に関わりの深いギリシャ神話、もちろんヒアシンスにまつわるエピソードがあります

ヒアシンスの英名はHyacinthと言われ、美少年ヒアキントス(ヒュアキントス)Hyakinthosが由来とされます
…花1つ名付けるのに、美少年キャラが欠かせない存在になってきた気がします……ではご紹介(^^)/

彼は美少年なので女性によくモテる…と思いきや、既にお付き合いしている人物がいました
その人物はアポロンという太陽の神様、もちろん男性です…神様なんですから、逞しくてさぞかし立派な方だったんでしょうね(笑)

(……いきなり凄いカップルにスポットが当ってしまった気もしますが、ギリシャ神話の神様たちは同性愛も広ーい心で受け止めています、一般的な恋愛事情だったとうことですね)

ある日、そんな2人が輪投げ(といっても円盤投げ)をして競い合ったり、遊んだり、じゃれたりと仲むつまじ気に戯れていました

楽しそうな2人の世界とは裏腹に、1人嫉妬の炎を上げている人物がそこにいました
その人物はゼフィロスという西風の神様、こちらも男性です…美しいということは本当に罪作りなことですね…。。

かねてからヒアキントスに恋をしていたため『絶対オレの方がヒアキントスのこと愛しているというのに、どっから湧いてきやがったんだ!あのアポロンって奴は…ゼウスの息子だからって調子に乗るな!』……と言わんばかりにジェラシーメラメラしていました。

その時、アポロンが投げた円盤が飛んできました…これはチャンス
熱くなっていた彼は冷静な判断が出来ないまま、『当たれ!』と言わんばかりの強風を吹かせました。

凄まじいスピードを上げ、もはや凶器と化した円盤は、誤ってヒアキントスに向かって一直線に飛んでいきました……ヒアキントスゥゥ!…(T_T)

彼の額の傷口からは勢いよくドクドクとが流れ、たちまち辺り一面の草を赤く染めていきました……。
そして、ヒアキントスも間もなく死んでしまいました…合掌。。

悲しい愛の惨劇後、どんよりと流れる空気の中、赤く染まった地面から美しい紫色の花が咲きました、これがヒアシンス(ヒヤシンス)だったそうです(・o・)

こんな愛憎劇の末に誕生した花だったとは…思いませんでしたね

それにしても、花にまつわる登場人物たちはあまり良い目にあってなくて、はっきり言って可哀想です。
…だからこそ!花として生まれ変わったら、人々を魅了する・愛される花であって欲しいなァ…なんて思います

ヒアシンスの新しい一面、これを期にさらに興味を持っていただけたら幸いです(^v^)
ヒアシンス
Ⅴ.ヒヤシンスにまつわるETC…

ヒアシンスの花言葉は『競技(スポーツ)』『遊戯(ゲーム)』『勝負』『悲哀』『嫉妬』です(^^)/
Ⅳ.で紹介したエピソードになぞらえて付けられた言葉だというのが分かりますね。。

さらにによっても言葉が違うといいます

アキントスの死後に咲いた色ということもあり、『悲しみ』『悲しみを越えた愛』など切ないモノが多いです
また欧米西洋の花言葉として『許して』『ごめんなさい』という謝罪の意味をもっているようです。…ゼフィロス、よっぽど悔んでいたことでしょうね…(泣)

白はまるでヒアキントスを象徴するような『控えめな愛』『愛らしい』などピュアな意味合いの言葉があります。…ピュア過ぎたところもあったでしょう。。
ピンクにも似たような言葉で『しとやかな愛』などがあります

はヒアキントスの死後、それでもヒアキントスを想うように『変わらぬ愛』などの言葉があります。…うーん悲しい(;_:)

黄色は誰の気持ちと読み取れるでしょうかね、『あなたとなら幸せ』などです。…三角関係ではちょっとドロドロした響きな気がします

はもちろん、ゼフィロスの感情を表す『嫉妬』などです。…おー恐い(-_-;)

いかかでしょう?様々な意味が込められている花言葉ですが、今後何かの参考にして頂けたら幸いです…。。


さて、そんなヒアシンスにも園芸品種として2種類ほど系統がありますのでご紹介(^^)/

ダッチヒアシンス系…一般的にヒアシンスと呼ばれるタイプ。花付き・大きさも充分あり、ボリュームがあって観賞価値も高い

ローマンヒアシンス系…花付きは少なく小さめだが、1つの球根から数本の花茎が出る。繁殖力が旺盛

①はオランダ、②はフランスでそれぞれ改良されました。…所変われば品変わるというように、タイプが全く異なります(・o・)


『去年ヒアシンス植えました。』『今水栽培中です。』『今年はやろうかな…。』『今年もやろう。』と思っている方、ちょっとでもお役に立てると幸いです
初心者にも易しい
ヒアシンスをどうぞよろしくお願いします<(_ _)>