ラン科 シンビジウム属(シュンラン属)※東洋ランを除く

別名 シンビジューム シンビディーム ビカラン(美花蘭) コトウラン(虎頭蘭)

Ⅰ.シンビジウムの主な概要

数ある洋ランの中でも特に日本で親しまれている“シンビジウム”
花持ちの良さ・花色も豊富で冬期の贈り物としても人気があります

原産地は東南アジアオーストラリア北部辺りの熱帯地方になります。
これらの熱帯に咲く、美しく見栄えのする種類にそれぞれ交配したものを、一般的にシンビジウムと指すそうです

また中国南部日本では東洋ランとも呼ばれ、独自の進化を遂げてきました。
広い地域に分布しているため、その数60~70種にも及んでいます(・o・)

シンビジウムは日本の洋ラン鉢花として、コチョウランに次ぐ人気があります(^v^)

1960年代にメクリロンという培養方法が可能になり、生産量が増えたそうです。

…完全に生物工学の分野なので詳しくは言えませんが、生長点を取り出して人工的に育て増やすことで、親株と同じものを作り上げるという方法だそうです。(うーん…さながら植物のクローンって感じでしょうか

この培養方法はラン科に多く用いられ、それまで『お金持ちの家に飾ってある、いかにも高そうで立派な花』のイメージを覆し、身近な鉢花にしてくれたといえますね

ちなみに1859年には、日本初にして日本最古シンビジウムの記録が残っているそうです!!
その名も『シンビジウム・トラキ』!……ちょっと古風な響きがしますね
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☝ころころとしたピンクの花びら可愛らしい印象を受けます、花数も多いので長く楽しめることでしょう
ラン専用の肥料シンビジウムの施肥にも活躍します、病気や害虫の被害に遭わないように気をつけましょう
シンビジウム 肥料

Ⅱ.シンビジウムの栽培特性・肥料

栽培特性日当たりを好み、水やり・肥料は多めで管理します(^^)/
ちなみに、シクラメンを元気に育てられるお家はシンビジウムを長くお世話できる環境に該当します(結構大事なポイントです☆)

シンビジウムは日光が大好きです
霜に当る心配のなくなった5月頃戸外を管理場所にしても大丈夫です(※暑さ和らぐ9月頃も可能です)

7・8月
に入ると、強い日差しによって葉焼けしてしまいます
猛暑は苦手なので、日陰に移動させ風通しをよくしましょう。。

10月半ば
最低温度が15℃ほどを下回り、霜が降る心配が出てきたら室内へ移動させます

耐寒性が良いとされますが、耐寒温度ととして5~7℃以上は必要になります

朝晩の寒暖差が大きいと、花芽は黄色に変色して腐ってしまい葉っぱも落ちやすくなります
暖房の風は当ると植物体が傷み、あたたか過ぎると花が早めに落ちてしまうそうです(・。・;

水やり
土の表面(または水ゴケ)が乾いたらたっぷりめに与えます(触って確かめてみましょう)
特に夏場乾燥しやすく根っこも張り始めるため水分をよく吸収します

様子を見ながら、朝と夕の2回に分けて水やりをするのも大事です

9月頃
乾燥気味に管理します。
9月もまだ残暑では?…と思われますが、シンビジウムの根元には水を溜めておく膨らみバルブ)があるので、水切れを起こすことがあまりありません。。

実際水やりをしても、かなりギュウギュウに詰めてある土や水ゴケに、しっかり浸みこんだか分からないものです…(・_・;)

なかなか水を吸収しない時は、水の入ったバケツに鉢を浸けて10分以上そのままにしておきます
(※このやり方は普通の鉢花でもできます。水切れで萎びてしまった場合に使用できますよ

また受け皿を敷いて水やりをした時は、皿に溜まった水はこまめに捨ててください
溜めたままだと湿ってきて根元から腐ってしまいます

肥料もよく与えます(^^)/
になって新芽が出てきた固形肥料(または洋ラン専用の肥料)を施します(その後バルブが太くなる秋まで続行)。

その他に液体肥料(または洋ラン専用の液肥)も2週間に1回くらい施します
暑さで弱ってきているようなら、とりあえず肥料を与えるのは止めます

病気は葉枯病・軟腐病・ウイルス病・モザイク病です(※葉・花・バルブでかかる病気はそれぞれ違います
葉枯病カビが原因。葉の先が褐色に変色、枯れてしまう。小さい黒い斑点がでる。

軟腐病細菌が原因。部分によって褐色黄褐色に変色、溶けたような感じ、悪臭を漂わせる。

ウイルス病モザイク病ウイルスが原因。色が抜けモザイク模様斑点ができる。完治することはない

害虫はナメクジアブラムシです
ナメクジ…外に置いてある場合、新芽つぼみなどを食害することがある。誘殺剤などで防除する。

アブラムシ吸汁して被害を出す。薬剤散布などを行う。
シンビジウム
薄いピンク色がとてもエレガント
シンビジウム
上から見るとまるで黄金の滝…!
Ⅲ.シンビジウムの手入れ・植え替え

シンビジウムは手入れ次第では来年も元気な姿キレイな花を咲かせてくれます
Ⅱ.で書いた管理ちょっとした手入れをご紹介します(^^)/

誘引…植物のつる支柱などに結んで固定草姿を整え伸びる方向を調整し、風にも倒れないという利点がある。

支柱立て…誘引する時に必要。植物が倒れないように押えたり、株の負担を軽くする効果もある。

花茎切り…花が咲いている茎の根元から切ること。切った花茎は切花として楽しむことができる。

芽かき不必要な芽取り除くこと。花が咲きやすくなり、スタミナを使わせすぎないように調整できる。

シンビジウムの場合は、花芽が伸びたら支柱を立て花茎をまっすぐになる様に誘引します。
いっぺんにまっすぐにしようとすると、ボキっと折れる可能性があるため、数回に分けて固定するようにします(・o・)

花茎切りは満開に咲いて1ヶ月くらいしたら切ってしまいましょう。
シンビジウムは数ヶ月に渡って咲き続けますが、エネルギーは消耗しっぱなしということになります…
株が弱り切ってしまう前に、切り落とすことが大切になってきます

芽かきはバルブ1つに新芽1つで残すようにし、あとは全て取り除きます
生育期間に入るとたくさんの新芽を付けるようになりますが、全ての新芽に栄養をおくっていてらスタミナ切れを起こしてしまいます

…ちょっと可哀想な気もしますが、長く楽しむためには必要な作業になります(-_-;)

秋にも花芽と新芽が出てきますが、新芽は全て取り除きます
花芽を間違って取ってしまわないように、気を付けてください

見た感じでは花芽も新芽も似ているので、触ってみて柔らかかったら花芽になります
また花芽の方が新芽より全体的にふっくらした丸みを帯びています…。。

おまけに植え替えについてもご紹介(^^)/
植え替え時期は3・4月で、早めに植え替えてしまいましょう(5月には新芽が出たり、根が張ったりと生育期間に入ります)

分ける時の目安は『新芽を付けたバルブは2・3個で1株』にします

ナイフやハサミで切り分けて、ひと回り大きめの鉢新しい用土で植え替えます
シンビジウム
Ⅳ.シンビジウムにまつわるETC…

ではシンビジウムの花言葉をご紹介(^^)/

ありのまま自然なままなら、『飾らない心』『気取らない心』があります

女性に例えるなら、『高貴な美人』『深窓の麗人』『華やかな恋』と言えるでしょう

対になるなら、『壮麗』『素朴』です。。

…なんというか、地味よりか“奥ゆかしさ”・奇抜よりか“派手”が混在していますね(笑)

花言葉も中々のモノでしたが…シンビジウムの品種名もご紹介(^^)/

マリリン・モンロー…あの大女優の名前です。大輪咲きほんのりピンク色。見た目も良く、栽培しやすい品種。

セーラームーン…月に変わってお仕置きですね。黄色い花びら赤い縁取りインパクト抜群。ポップな印象を受ける。

ハリー・ポッター…かの有名な魔法使いです。早咲きほんのり黄色みがある。見た目は可愛らしく、花持ちも良い

キューティーハニー…ハニーフラッシュですね。ピンク色結構新しい品種丸く包み込む様な花びらが可愛らしい。

…ちょっとマニアックなモノにしぼらせていただきましたが、他にも個性的な名前を持つ品種がたくさんあります
花色も落ち着いた、ピンク黄色オレンジなどバリエーションが豊かです

シンビジウムの由来はギリシャ語で舟(ボート)の形からきています
唇弁(リップ・舌弁)と呼ばれる花びらの窪み舟底に似た形をしているためだそうです。

またギリシャ語で『』を表すKymbe(キンベ)と『』を表すEidos(エイドス)を足してシンビジウムの語源になったとされています(・o・)

そんなトリビアも多いシンビジウムは洋ランの世界では4本の指に入るほどポピュラーな存在です(゜o゜)
4大洋ランと呼ばれ、シンビジウムを含めたカトレアデンドロビウムパフィオぺディルムがあります