スミレ科 スミレ(ビオラ)属 秋植え1年草

別名 サンシキスミレ(三色すみれ) ユウチョウカ(遊蝶花) 人面草(ジンメンソウ) 胡蝶菫(コチョウスミレ)

Ⅰ.パンジー・ビオラの主な概要

小さいながら、カラフルで多種多彩な草姿でお馴染の“パンジー・ビオラ”
世界共通の春の花で、誰もが親しみを持ったそれはそれは有名な花ですよね

原産地は北欧ですが、19世紀初めにイギリスの園芸家・トムソン氏が改良を始めました。
品種改良は現在も続いていますが、野生種からは想像もつかないほどの個性的なパンジー・ビオラが誕生しています(゜o゜)

1932年にアメリカで〝世界の園芸文化の向上をはかるため〟発足したオール・アメリカン・セレクション(AAS)という機関があります。
部門は『野菜部門』『花部門』『花苗部門』に分けられ、新品種の審査を行われます ))
パンジーはタキイ種苗株式会社さんが“F1 インペリアルブルー”など、株式会社サカタのタネさんが“F1 マジェスチック ジャイアント 混合”などの新品種で賞を受賞しています\(^o^)/

パンジーの用途として花壇ロックガーデン・寄せ植え・ハンギングが主流ですが、切花としても可愛らしく利用できます
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パンジーの植え込み。



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ビオラのテラコッタ鉢寄せ植え。
Ⅱ.パンジー・ビオラの栽培特性

栽培特性は日当たりがよく涼しい気侯を好み、花付きも良くいたって丈夫な性質ですが、高温多湿は苦手です(・_・;)

管理場所は日光がよく当るところです
北向きの場所日が差さない場所では、花を付かずに痩せ細ってしまいます
ある程度の寒さには強いですが、冷たい風に吹きっさらしだと葉っぱが変色するので、気を付けてください。

水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えます
夜間の冷え込み土が凍ってしまうので、できるだけ午前中のうちに済ませましょう。
寒さが増していくと、パンジーが萎れたようになることがあります(・。・;
…ですがパンジーが凍ったわけではないので、大丈夫です※雪解けになるとピンと戻ります

植え込みは秋も暮れ、10月~11月頃の霜が降る前に行います
冬になって一段と冷え始めるまでに、根を十分に張らせるためです(^v^)
そして暖かくなった時に、長く花を楽しめることができ、生育も良くなるというわけです(※6月には枯れてしまいます

植え込む際にまずポットから苗を抜きますが、毛細根の発達が旺盛ということもあり白い根がびっしりと張っています
底の部分の根っこを手でベリベリと剥がしていきます
周りの根っこもほぐして、根を切るように3ヶ所くらいに垂直に溝(切り込み)を入れます

手入れとしては花ガラ・黄色くなった葉っぱなどを摘むようにしましょう。
また花が終わると実を付けようとするのですが、余計なエネルギーを使わせないためにも摘みとります
スタミナが切れると花付きが悪くなってしまい、花を長く楽しめません(>_<)
※放っておくとタネが出来ますが、親と同じ花が咲くということは中々厳しいです。
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オラを植え込んだ花壇。
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ビオラのリース(左右)、ビオラの寄せ植え(中央)、パンジーの寄せ植え(中央奥)。
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もこもこなビオラのハンギング。
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Ⅲ.シクラメンの肥料・病害虫

植え込みする際、元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥3月頃2週間に1回ほど液体肥料を与えます(^_^)
それ以降に肥料を与えると、茎が伸びるだけで花付きは全然良くなりません
4月以降はやらない方が花を長く楽しむことが出来るそうです

ただし明らかにスタミナ切れ生育が悪くなった葉っぱが黄色くなってきた…などの症状がでた場合は対処が必要です。

病害虫は冬の間は特に心配ありませんが、春先になるとアブラムシがあちらこちらで目につくようになります(>_<)
薬剤散布などして見つけ次第、駆除します

病気はアブラムシを媒介するモザイク病・粉がふいた様なうどんこ病です(-_-;)
どちらも病葉を処分するか、薬剤散布で対処するようにします
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Ⅳ.パンジー・ビオラの系統・品種

江戸時代にオランダから伝わったパンジー…。
今日現在まで数多の品種に恵まれてきましたが、パンジー・ビオラの始まりは2系統のみでした(゜-゜)

ガーデン・パンジー(主にパンジー)はヨーロッパ中・北部に自生するビオラ・トリコロール(及び原種のパンジー交配)を主体に発達した普通のパンジーです。
花径が5㎝以上の大きな品種です

一方のタフレット・パンジービオラの別名)はピレネー山脈を故郷とするビオラ・コルヌータ(ビオラ・カルカラ―タ)と原種のパンジーを交配し、野生種のように改良されたパンジーです。
花径は大きくても4㎝くらいの小形な品種です

これを踏まえての分類です

ガーデン・パンジー
3つに分けられます(^^)/
巨大輪系花径は10㎝以上、カラフルなものが多いです。
例:マジェスチック・ジャイアント系 他

大輪系花径は6~8㎝以上一般的な誰もが知るあのパンジーです
例:インペリアル・ジャイアント系 他

中輪系花径は5~6㎝程度、多花性で花色も多いです。
例:トリマード系 他

他にも花びらの縁取が波状になる波状咲系シャロン・ジャイアントなどがあります

タフレット・パンジーことビオラ2つに分けられます(^^)/
大輪系花径は4㎝程度、多花性でカラフルです。

小輪系花径は2㎝程度こぼれ種で繁殖するタイプが多いです。

他にも切花用として改良され花茎が長く20cm以上、直立して育ちます
日本で品種改良されたものが多いです(゜o゜)
例:イエロー・シェードパープル・クイーン 他

実際にいろんなパンジー・ビオラを見てみて、お気に入りをみつけてみましょう
Ⅴ.パンジー・ビオラにまつわるetc…

パンジーの語源はフランス語Pansee(パンセ)に由来します。
考え』や『思い』という意味で、パンジーの姿が〝頭を垂れて物思いに耽っている表情〟に似ていることから付けられたそうです(・o・)
…そういえば花の模様によっては困った顔にも見えますね

パンジーの花言葉は『もの思い』『私を思って』『心の平和』『思想』ですが、色にもよるそうです
黄色は『つつましい幸せ』、白は『温順』、は『思慮深い』です(^^♪

そんなパンジーはポーランド共和国の国花に指定されています

一方、ビオラとはラテン語ギリシャ語スミレを意味します。
ちなみにギリシャ語ではion(イオン)と呼ばれ、ギリシャ神話に出てくる少女に由来します。

ビオラの花言葉は『忠誠』『律儀』『乙女の恋』ですが、こちらも色別です
黄色は『小さな幸福』、白は『あどけない愛』、は『揺るぎない魂』です(^^♪

そんなビオラは、英語スミレ色を表すvioiet(ヴァィオレット)の語源になりました

パンジー・ビオラは花壇道路の縁取りに植え込むと存在感抜群です
パンジー各グループごと色を統一し、まとめて配色すると見栄えがよく彩りを添えてくれます
ビオラロックガーデン岩や石を配置してつくる中々ワイルドな雰囲気を醸す庭)や庭石のすそなどにさり気なく植えると趣が出ます

Ⅰ.でも紹介した切花の用途です(^^)/
清潔で切れ味のいいハサミを使い、開いたばかりの花開きかけのつぼみ部分を選びます
茎はまっすぐなところで、長めに切ります
長持ちさせるために、水を時々取り替えるようにします

珍しい感じもしますが、切花だと、パンジー本来の美しさ色のイメージから優しげな春が感じられそうです